コスタリカの魅力 7つ

その1: 幸福な国ランキング20位以内

2020年に行われたSustainable Development Solutions NetworkのWorld Hapiness Reportによるとコスタリカは、15位に位置しています。それには、色々な理由が有りますが、3つご紹介します。

1. 価値観

コスタリカ人は、平和、人権や環境を慈しむ事を小さい頃から教えられております。そのため、とても安定した民主主義国家であり、社会保障がとても充実しており、また環境に関する意識が高いです。先進国ほどの予算が無いため、リサイクルやゴミ処理のインフラなど「それほどでも無いんじゃない」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、国民一人一人の意識が高いため、プラスチック袋の使用や、プラスチックストローの使用をなるべく少なくしている方が、割合的におそらく日本よりも多く見られると思います。

エコツーリズム国家だけあって、自然をとても大切にしています。また、医療関係の費用は、国民皆保険制度によって100%国が負担しており、人権を大事にするので、保険を払っていなくても、不法残留者でも緊急の際は対応してくれます。なお、国内総生産の8%を教育に当てており、教育も無償で、非識字率はラテンアメリカの中でも低いです。

2. ゆったりした生活リズム

いろんな競争が日本ほどないと言う事もあると思うのですが、生活にもう少し余裕がある様に思います。また、コスタリカでは、Pura Vida! と言う言葉が良く使われておりますが、直訳すると「純粋精神」と言う意味です。要するに、細かい事を気にせず、ありのままで生きていこうと言うニュアンスです。こちらの言葉は、コスタリカ人の国民性を表す一番分かりやすい言葉なのでは無いかと思います。

3. 人間性

ラテン文化と言う事もありますが、コスタリカ人は、相手との距離を自然に縮めとてもフレンドリーなので、初対面でも気軽に接する事ができます。また、基本、カトリック教で暖かい文化なので困っている人がいたら、すぐに手助けをしてくれます。

その2: 軍隊の無い国

1948年に軍隊を廃止してから、コスタリカは、国内総生産の大部分を医療や教育などの社会保障に当てていますので、大部分の国民は人間として必要な基本ニーズが満たされております。これは、先ほども言いました事ですが、コスタリカ人がハッピーである大きな理由の一つです。

その3: 自然が豊か

地球上の全動植物種の5%が生息している事もあり、コスタリカ人は環境保護やエコツーリズムの開発にとても熱心で国土の約4分の一が保護区に指定されております。環境保護と環境関連の法律の発効においては、パイオニアの国なのです。常に自然と共存できる経済発展を目指しております。例えば、コスタリカは再生可能エネルギーから99%以上の電力を発電しており、その大部分は水力発電ダムから来ています。

その4:コーヒーがとても美味しい

コスタリカは、グルメコーヒーの産出国です。1988年の行政令により、香り高く、洗練された風味を持つアラビカ種以外のコーヒーの生産を禁止している唯一の国で、自然と調和したコーヒーの生産に取り組んでいます。コスタリカのすべてのコーヒー生産拠点は、環境保護、炭化水素の製造、野生生物の保護を扱う7つの法律と4つの国の法令を満たさなければなりません。この法律は、水、森林、生物多様性を保護しています。そのため、グルメコーヒーを楽しみたい消費者のみだけでは無く、環境意識の高い消費者向けのコーヒーと言っても良いかも知れません。

その5:世界遺産

自然遺産

1. タラマンカ山脈=ラ・アミスター保護区群とラ・アミスター国立公園

1983年に自然遺産として登録されたコスタリカとパナマにまたがる世界遺産で、8つの国立公園や自然保護区で成り立っております。

2. ココ島国立公園

1997年、自然遺産に登録されました。コスタリカ本土から南西550Km、東太平洋上に浮かぶ孤島です。無人島だったのですが、現在では、この国立公園の管理者が島に住んでおります。ココ島は、映画「ジュラシックパーク」シリーズの恐竜が生息する架空の島のモデルになったと言われております。

3. グアナカステ保全地域

コスタリカ北西部のグアナカステ州一帯に位置する保全地域で1999年に自然遺産に登録されました。世界遺産登録対象となったのが、6つの国立公園や野生生物保護区、森林と地区です。

文化遺産

1. コロンブス期首長制集落群

2014年にUNESCOの世界遺産リストに登録されたコスタリカの世界遺産の一つで、プンタレナス州ディキス地方で先コロンブス期に発達した首長制集落の関連遺跡4件を対象としています。

その6:謎の巨大石球

スペイン語では、Esferas de Piedraと読んでいるのですが、1930年ごろに発見された石の球体で、正確な製作年代やその目的は不明です。発見された時に周囲に存在していた遺構の年代より推定されていて、ほとんどは、プンタレナス州で見つかり、西暦700年~1,500年ごろまでに栄えたコスタリカの先住民「ディキス」の石器文化が有力視されております。誤差数ミリメートルのほぼ真球であったと言う説から、「昔の技術でここまで完璧に作れるはずが無い。こらは、オパーツだ!宇宙人の仕業に違いない!」と主張している方も中にはいますが、歴史上、技術的には可能で、経済的、政治的及び社会的権力の行使に強く関連する彫刻であったと言う説や、天文学や宗教と関連していると言う説もあります。

石球の大きさは、数センチメートルの小さなものから、直径2メートルを超える大きなものまでと様々であって、最大級の石球の重量は、約26トンもあります。 また、石球の配置には規則性があるため、先ほども言いました様に、星座など天体を模しているのでは無いかとも考えられております。

ディキスの石球は文化遺産に登録されたコロンブス期首長制集落群にあります。

その7:世界一大きい牛車

コスタリカのアラフエラ州に位置するサルチの町には、ギネスブックにも載った世界一大きい牛車があります。この牛車を、カレータと読んでいるのですが、コスタリカの最も有名な工芸品の一つです。今では、主に民芸品となっているのですが、19世紀中頃では、コーヒー豆を搬送するための手段だったのです。他のラテンアメリカの諸国でも牛車は使われていたのですが、これほどオシャレに色とりどりに塗っているのは、コスタリカだけです。