コスタリカの基本情報

位置

北にニカラグア、南東にパナマと国境を接しており、西には太平洋、東にはカリブ海に面している。

面積

51,100㎢ (九州と四国を合わせたぐらいの面積)

正式国名

República de Costa Rica(コスタリカ共和国)

国名の由来

コスタ(海岸)+リカ(豊かな)=「豊かな海岸」。1502年にコロンブスがコスタリカに上陸した時に先住民が金細工の装飾品を身につけ、また自然がとても豊かであったことから、この名前がついた。

国旗

1848年に当時の大統領夫人のアイデアによるもの。フランス革命の理想、自由、平等、友愛、およびフランスの国旗の色に触発されてデザインされた。各色はコスタリカの重要な側面を表す。

  • 青:空、知的思考、目標を達成するための忍耐力、無限、永遠、そして宗教的および精神的な欲望の理想。
  • 白:天国の幸福、知恵、力と美しさ、新しい試みを模索するイニシアチブの原動力、そしてコスタリカの平和。
  • 赤:コスタリカの暖かさ、生活への愛、自由になるために流された血、そして寛大な態度。

国章

上にある青いリボンに「中央アメリカ」と印刷されており、2つのマートルの枝は、コスタリカの平和を表す。枝をつなぐ白いリボンには、「コスタリカ共和国」とプリントされている。火山の上の7つの星は、コスタリカの7つの州を表す。火山は、コスタリカ領土を表す。2つの海はカリブ海と太平洋の海を表し、各海を航行する商船は、コスタリカと世界との間の文化的および商業的交流を表す。昇る太陽はコスタリカの繁栄を表し、国章の両側にある小さなつぶつぶは、コーヒー豆を表す。

地方行政区分

コスタリカは7つの州(Provincias)に分かれ、州はさらにカントン(cantones)に分かれておりカントンもさらに地区(Distritos)に分かれる。

コスタリカの7つの州:

  1. サンホセ州(首都)
  2. カルタゴ州
  3. アラフエラ州
  4. エレディア州
  5. グアナカステ州
  6. プンタレナス州
  7. リモン州

人口

約500万人(2018年 国家統計局):福岡県よりも少し少ないぐらい。

民族構成

スペイン系白人及び先住民との混血が、96%、先住民、黒人、中国系が約4%。

言語

公用語はスペイン語。

宗教

2009年コスタリカ大学の調査よると、カトリック教徒は69.7%、プロテスタントが17.0%、その他の宗教 (ユダヤ教、イスラム教、仏教他) 4.1%、無宗教9.1%。憲法上カトリックが国教として保障されている。

歴史

1502年にコロンブスが第4次航海でカリブ海のリモンに到着した時から始まりまる。スペイン人の入植が始まり、スペインの支配下に組み込まれた。それから19世紀に入り、スペイン本国の国力の衰退と、本国から独立したいと言う思いから1821年9月15日に独立したが、「コスタリカ共和国」となったのが、1848年の事。それからコスタリカは、コーヒーの産業やバナナの栽培で経済的に発展。20世紀は、内戦など数々の問題を抱えていたのだが、真の民主的な共和国を作るための努力を続け、1948年に軍隊が廃止され、翌年の1949年に今の憲法が制定された。

政治

大統領を元首とする立憲共和制。大統領及び国会議員の任期は各4年で、直接選挙により選出される。立法権は「立法議会」に、行政権は大統領及び内閣に、そして「司法権」は最高裁判所以下の裁判所により行使さている。また、選挙最高裁判所、会計検査院、検察庁、住民擁護官(オンブズマン)が強い発言権・影響力をもっている。

教育

コスタリカは憲法上、国が国民に教育を提供する義務があり、権利として保障されている。また、国内総生産(GDP)を最低8%ほど教育に充てなければならないと定められている。義務教育は、10年間。小学校入学前の1年間、小学校6年間と日本の中学校が3年間。大学に進みたい方は、高校2年生(11年生)まで通う。最後の年は、卒業するためにバチジェラートと言う試験を受ける。ただ、専門高等学校の方は、12年間通う事になる。

義務教育は、無償。教育がとても行き渡っているため非識字率は、ラテンアメリカの中でも低率でおよそ2.4% (2011年のデータによる)。

気候

年中、常春と言ってしまっても良いぐらい。摂氏25度〜30度が気温で年間を通して大きな変化は無い。季節は、乾季と雨季に別れており乾季は、12月〜4月、雨季は5月〜11月。首都サンホセの湿度は、年間平均80%で、年間降雨量は、約1,800mm。